中国電力は31日、来年3月に予定していた島根原子力発電所3号機の営業運転開始を延期すると発表した。
延期理由については、福島第一原子力発電所の事故に伴う安全対策対応に加え、不良個所が見つかった制御棒の分解点検作業が遅れていることを挙げている。
建設中の島根原発3号機は当初、今年3月に燃料装荷、12月に営業運転開始の予定だった。しかし、昨年11月、一部の制御棒がスムーズに挿入できないことが分かり、すべての制御棒駆動機構を分解して点検、再据え付けする必要が出てきたことから、燃料装荷、運転開始時期をそれぞれ3カ月遅らせる、と2月に発表していた。
現時点で今後の建設工程を示せないため、さらに遅れることになった燃料装荷、運転開始の時期については未定、としている。