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福島第一3号機でも水素爆発 格納容器は損傷免れる

2011.03.14

 注水の不調によって炉心で発生した水素が原子炉建屋上部にたまっていた福島第一原子力発電所3号機で14日午前11時1分、爆発が起きた。枝野官房長官は「1号機と同種の水素爆発」であることを認めるとともに、格納容器内の圧力と発電所敷地内外の放射線量測定値に異常が見られないことを挙げて「格納容器の健全性は保たれており、放射性物質が大量に飛び散る心配はない」との見方を明らかにした。

 福島第一原子力発電所周辺では半径20キロ以内の住民に避難指示が出ている。水素爆発が起きた時点で、まだ20キロ以内に住民が約500人おり、政府はこれらの人々に対し、屋内に待避するよう指示した。

 3号機では、炉心の燃料損傷、溶融が進まないよう海水の注入が行われていたが、水素爆発によって作業員が退避したため、注水作業が中断された。また6人が負傷したとの報告が東京電力から政府にあった。

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