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高濃度放射能汚染水の流出止まる

2011.04.06

 東京電力は6日、高濃度の放射性物質を含む水の海への流出が止まった、と発表した。

 流出が続いていたのは1時間当たりの表面線量が1,000ミリシーベルトを超える放射能汚染水。流出個所は、福島第一原子力発電所2号機の取水口付近にある電源ケーブルを納めているピット(コンクリート製立て坑)側面にできた長さ20センチの亀裂からと見られていた。東京電力は当初、水を含むと膨張する特殊な高分子化合物を用い流出を止めようとしたが失敗、5日午後にピット周辺に開けた穴に凝固剤(水ガラス)を注入し、ようやく流出が止まったことを6日早朝に確認した。

 枝野官房長官は、同日午後の記者会見で周辺海域の放射性物質の拡散・希釈状態などをより詳しく調べるため、海水採取個所を増やすことに加え、海洋研究開発機構の観測ブイを使い海水の流れの観測も始めたことを明らかにした。

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