菅首相は11日、警戒区域に指定された福島第一原子力発電所の周辺20キロ範囲で飼われている家畜を安楽死させるよう福島県知事に指示した。原子力災害対策特別措置法に基づいた措置で、家畜所有者の同意を前提としている。
同日午後、記者会見した枝野官房長官は「餌をやれない状態で衰弱して餓死する状況を放置できない」とやむを得ない措置であることを強調し、「東京電力が家畜所有者への金銭的賠償を速やかに実施することを期待する」と述べた。
安楽死の対象になる家畜の頭数について枝野長官は「千頭くらいのレベル」としている。