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タミフル効かない新型インフルエンザウイルス検出

2009.07.03

 大阪府で新型インフルエンザと診断された患者から治療薬タミフルに耐性を示す(効かない)遺伝子変異を持つ新型インフルエンザウイルスが検出された、と厚生労働省が2日発表した。

 この患者は、5月15日に発症した別の新型インフルエンザ患者の濃厚接触者。5月18日から10日間タミフルの予防投与を受けたが、24日から微熱が出て、29日新型インフルエンザと診断された。同日から別の治療薬リレンザを投与され、回復している。この患者から採取したウイルスの検査で、6月18日タミフル耐性を示す遺伝子変異が確認された。その後、周囲への感染拡大は確認されていない。

 厚生労働省によると、欧州疾病管理センター(ECDC)は6月30日、デンマークでタミフル耐性の遺伝子変異を持つ新型インフルエンザウイルスが検出されたと発表している。この患者は海外渡航歴のある新型インフルエンザ患者の濃厚接触者で、タミフルの予防投与を受けていたが、投与の5日後に症状が出て感染が確認され、検査の結果、遺伝子変異が分かった。

 タミフル耐性遺伝子変異は、季節性インフルエンザウイルスでもみられる現象。タミフルによる治療を受けている日本の子どもの16%からタミフル耐性を持つウイルスが検出され、ただし感染性は低い、というECDCの報告がある、と厚生労働省は言っている。

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