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住友電工が大規模蓄発電システム実証試験

2012.04.18

 国内最大規模の集光型太陽光発電装置と蓄電地を組み合わせた大規模蓄発電システムを横浜市に建設し、7月から運転を開始する、と住友電工が17日発表した。

 集光型太陽光発電装置は、レンズなどで集光した太陽光を発電素子にあてるため、面積当たりの発電量を大きくできる。住友電工が開発した装置は発電素子に特殊な化合物半導体材料を用いることで、さらにシリコンを使った市販の装置より約2倍高い発電効率を持つ。28基合わせた最大発電量は200キロワット。これに10万キロワットの電力を5時間蓄えられる「レドックスフロー電池」と呼ばれる蓄電装置を組み合わせ、さらに外部の商用電力系統ともつなげて、大規模蓄発電システムの実証試験を行う、としている。

 レドックスフロー電池は、バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う。充放電を頻繁に繰り返しても電極や電解液の劣化はほとんどないため長寿命で、貯蔵電力量の正確な監視・制御も可能なことから、太陽光や風力など再生可能エネルギーの有効活用に適した蓄電池といわれている。

 実証試験では、太陽光発電と夜間の余剰電力などを蓄電し、天候に左右される太陽光発電量を蓄電池で補う太陽光発電の計画運用などについて検証する。

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