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屋外プール水の除染手引き公表

2011.09.08

 学校プール水の除染の手引きを日本原子力研究開発機構が7日、公表した。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が広範囲に拡散・蓄積した結果、福島県内には、屋外プールの水から放射性物質が検出されている。しかし、下流との関係で水を排出できず、多くのプールが使用できない状態のままだ。

 日本原子力研究開発機構と福島大学は、福島大学附属幼稚園・中学校、伊達市立富成小学校、柱沢小学校、松陽中学校、月舘小学校、保原小学校のプール水の除染実証試験を行った。具体的には、プール水にゼオライトと凝集剤を投入して、ゼオライトに放射性セシウムを吸着させ、ゼオライトをアオコなど浮遊物とともに凝集・沈殿させ、放射性セシウムを除去するという方法だ。

 今回、除染実証試験を踏まえて、学校プール水の除染方法の手順書として、「学校プール水の除染の手引き〜安全にプールの利用を再開するために〜」を機構のホームページ上で公表した。写真なども活用しながら、具体的な作業方法などを解説している。

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