再生医療をはじめ医療分野への応用に大きな期待が寄せられている人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究を加速するため、科学技術振興機構は5月11、12の両日、京都で国際シンポジウム「iPS細胞研究が切り拓く未来」を開催することを明らかにした。
幹細胞研究をリードする世界の研究者の出席を求め、最新の研究状況や各国の取り組み状況を報告してもらい、国際協力の方向を見い出す機会とするのが狙い。
iPS細胞研究のパイオニアである山中伸弥 氏・京都大学教授のほか、昨年のノーベル医学生理学賞受賞者のマーティン・エバンス英国カーディフ大学生物学部長、iPS細胞研究でも最先端の研究成果を挙げているルドルフ・イェーニッシュ米マサチューセッツ工科大学ホワイトヘッド研究所教授、さらに山中教授とともにことしのロベルト・コッホ賞受賞者に決まったハンス・シェラー・ドイツ・マックスプランク分子医薬研究所長、アービン・ワイスマン米スタンフォード再生医療研究所長などの講演が予定されている。