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iPS細胞で研究提案繰り上げ募集

2008.01.29

 山中伸弥・京都大学教授が切り開いた人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究を支援するため、科学技術振興機構は28日、2つの研究領域とその研究総括を決定、研究提案の募集を開始した。

 新しく発足するのは、戦略的創造研究推進事業「CREST」の「人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製・制御等の医療基盤技術」(研究総括・須田年生慶應義塾大学医学部教授)と同じく「さきがけ」の「iPS細胞と生命機能」(研究総括・西川伸一理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長)。

 研究提案の募集期間は3月4日まで。提案された中から研究総括が選定した研究課題に対して、CRESTの場合は、5年間に総額1.5〜2.5億円ないし3〜5億円の研究費が支給される。さきがけは、研究期間が3年と5年の2種類あり、研究費総額はそれぞれ総額3〜4千万円、5千万〜1億円。

 今回の新規課題の公募は、昨年12月22日に文部科学省が決定した「iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究等の加速に向けた総合戦略)に基づくもので、従来3月中旬に開始する戦略的創造研究推進事業の新年度研究提案公募のうち、iPS細胞関連についてのみ繰り上げ募集することになった。

 戦略的創造研究推進事業(「CREST」・「さきがけ」)において、2つの研究領域とその研究総括を決定しました。CRESTの研究領域は「人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製・制御等の医療基盤技術」(須田年生 研究総括)、さきがけの研究領域は「iPS細胞と生命機能」(西川伸一 研究総括)です。ついては、上記2つのiPS細胞研究領域における平成20年度の研究提案募集を平成20年1月28日(月)から3月4日(火)午前12時(正午)まで行います。

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