基礎医学分野で優れた研究業績を挙げた研究者に贈られるロベルト・コッホ賞に、iPS細胞の研究分野を切り開いた山中伸弥 氏・京都大学教授が選ばれた。
同時に受賞したのは、マックス・プランク分子医薬研究所のハンス・シェラー所長とスタンフォード再生医療研究所のアービング・ワイスマン所長でいずれも幹細胞研究の権威として知られる。授賞式は11月14日、ベルリンで行われる。
ロベルト・コッホ賞は、ドイツの細菌学者コッホを記念して創設された。1970年以来、ロベルト・コッホ財団が毎年、優れた業績を挙げた研究者を選び、賞(賞金10万ユーロ)を授与している。日本人の受賞者は、利根川進、谷口維紹、長田重一、審良静男、河岡義裕の各氏に続き、山中教授が6人目となる。