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原子炉建屋コンテナ設置作業3年以内に開始

2011.07.20

 政府の原子力災害対策本部は19日、福島第一原子力発電所事故対策として事故発生後3カ月間で実施するとしていたステップ1の目標が達成され、今後3-6カ月で予定しているステップ2の目標達成時期も変更の必要はない、とする検討結果を公表した。

 原子力災害対策本部の政府・東京電力統合対策室が公表した資料によると、放射性物質を含む冷却水を除染して再び冷却水として利用する「循環注水冷却」の効果などを挙げ、原子炉の「安定的な冷却」という目標に到達した、としている。燃料プールについても同様、目標を達成し、特に2、3号機については第2ステップの目標である「より安定的な冷却」に到達したとしている。

 一方、海などへ漏れ出る恐れがある放射能汚染水の対策として検討されている地下水遮へい壁の構築や、原子炉建屋を覆うコンテナ設置作業の開始、燃料プールからの燃料取り出し作業の開始は、3年程度のうちに行うというロードマップを示した。圧力容器や格納容器内に溶け落ちている燃料の取り出し作業については触れていない。

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