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福島第一原発2、3、5号機で設計基準地震動の3割超す揺れ

掲載日:2011年5月20日

福島第一原子力発電所2、3、5号機が東北地方太平洋沖地震によって設計基準を3割超す震動を受けていた、と19日、原子力安全・保安院が原子力安全委員会に報告した。

兵庫県南部地震の経験を踏まえて2006年9月に原子力安全委員会が決めた原子力施設の新耐震指針は、基準地震動Ssという新しい設計基準を設定している。今回の地震で福島第一原発各号機の原子炉建屋基盤上で実際に観測された地震動を調べたところ、0.2-0.3秒という地震波の周期帯で、2、3、5号機については基準地震動Ssの値を3割超えていたことが分かった、という。

基準地震動Ssは、旧指針の基準地震動が水平方向の震動しか考慮していなかったのに対し、垂直方向の震動も加えたのが特徴。さらに、「敷地ごとに震源を特定して策定する地震動」とともに、「震源を特定せず策定する地震動」も対象とすることで、より厳しい耐震指針となっている、というのが原子力安全委員会の主張だった。

20日の新聞各紙朝刊記事によると、19日、記者会見した原子力安全委員会の班目春樹委員長は、原発の安全設計審査指針を見直す方針を示し、特に「長期間にわたる全電源喪失を考慮する必要はない」との規定について「明らかに間違い」と語った。

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