スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、2017年のノーベル医学生理学賞を、体内時計を制御する仕組みを明らかにした米国の研究者3人に授与すると発表した。授賞理由は「概日リズムを制御する分子メカニズムの発見」。同賞は2015年の大村智(おおむら さとし)氏が、昨年は大隅良典(おおすみ よしのり)氏がそれぞれ受賞しており、日本人による3年連続同賞受賞はならなかった。
ノーベル医学生理学賞に選ばれたのは、米ブランダイス大学のジェフリー・ホール名誉教授、マイケル・ロスバシュ教授と米ロックフェラー大学のマイケル・ヤング教授の3氏。人間をはじめとして多くの生物は日々の変化に適応している。1日の周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっているためで、ホール氏ら3人はショウジョウバエの実験で体内時計のリズムを制御する遺伝子の仕組みを分子レベルで明らかにした。
授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金900万クローナ(約1億2400万円)が3氏に贈られる。
(写真はいずれもノーベル財団のホームページより)
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