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J-PARC中性子構造解析装置の性能確認

2010.03.26

 茨城県、茨城大学、J-PARCセンターは茨城県東海村の大強度陽子加速器「J-PARC」に設置した中性子回折装置で期待通りの高性能で有機結晶の構造解析に成功した、と25日発表した。

 さまざまな2次粒子を利用できるJ-PARCの長所の一つである中性子による構造解析性能が確認されたことになる。

 物質・生命科学実験施設に設置されている中性子回折装置「茨城県生命物質構造解析装置(iBIX)」は、茨城県が茨城大学とJ-PARCセンターに委託、開発した。中性子を利用すると水素原子や水分子を詳しく観察できる。この特長を生かして基礎研究に加え、医薬品、食品・農産物、有機材料、高分子材料、有機・無機デバイス、有機燃料電池など幅広い産業分野での製品開発への応用が期待されている。

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