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J-PARC陽子ビーム最終段加速、入射に成功

2009.01.29

 J-PARCセンターは、大強度陽子加速器施設J-PARCの最終段加速器「50GeVシンクロトロン」で30GeV(300億電子ボルト)まで陽子ビームを加速し、原子核・素粒子実験施設(ハドロン実験施設)への入射に成功した、と28日発表した。

 J-PARCは、日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構の共同運営組織「J-PARCセンター」が、2001年から茨城県東海村で建設を進めてきた。大強度陽子ビームによって発生する大量のK中間子やパイ中間子、反陽子、ミュオンなど二次粒子ビームを用いて、物理学、化学、生物学の基礎研究からライフサイエンス、工学、情報・電子、医療など幅広い応用分野への活用が期待されている。世界でも例がない多目的加速器として海外からの関心も高い。

 今後、徐々に出力を上げ2月から本格的な利用運転開始が予定されている。

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