福島県は18日、県内の肉用牛飼育農家に対する緊急立ち入り調査の結果、調査した511戸のうち放射性物質を含む稲わらを牛に餌として与えていた14戸の農家から554頭の牛が既に出荷済みであることが分かった、と発表した。
出荷先は、東京281頭、兵庫192頭をはじめとして福島、山形、宮城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川各県に及んでいる。
14戸の農家は、郡山市、須賀川市、白河市、喜多方市、二本松市、本宮市、相馬市、南相馬市、浅川町、会津坂下町の10市町にわたっている。いずれも福島第一原子力発電所事故が起きた後で水田から集めた稲わらなどを餌として与えていた。
福島県は18日、県内全域の生産者と生産者団体に対し肉用牛の出荷と移動の自粛を要請した。