海江田万里経済産業相は6日、全国の原子力発電所に対し「ストレステスト」を実施することを明らかにした。
海江田経済産業相は既に6月18日の記者会見で、原子力発電の重要性を強調するとともに、今後、定期検査などで停止している原発の再稼動を立地自治体に要請していく意志を明らかにした。29日には佐賀県を訪れ、玄海町長と佐賀県知事に九州電力玄海原子力発電所の運転再開を要請している。
ストレステストは、福島第一原子力発電所事故を受けて、欧州連合(EU)が6月から域内すべての原子力発電所を対象に始めた安全性試験。6日、枝野官房長官は記者会見で「原子力安全・保安院のチェックで原子力発電所の安全は確認されたと認識している。一方で、これで大丈夫かという疑問の声もあることからもっと分かりやすく理解してもらう努力も必要と考えている」とストレステスト実施の意味を語った。