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長さ20キロ未満の活断層も評価対象に

2010.11.26

 政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会は25日、地表で観測できる長さが20キロ未満の断層についても評価対象とすることなどを決めた活断層長期評価予測法を発表した。

 現行の長期評価は、マグニチュード(M)7.0規模の地震を起こす可能性がある長さが20キロ以上の断層を対象にしている。これら98の断層帯については、2005年に一通り評価が終了している。しかし、04年に起きた新潟県中越地震(M6.8)のように、地表に長い断層が見つかっていなかった場所でも大きな地震が相次いで発生している。

 新しい長期評価予測では、まず個々の断層ごとに行ってきた評価を改め、全国を10数個の評価地域に分割し、地域内に分布する活断層と活断層の可能性が高い断層について、長さや活動度に関係なく評価対象に含める。

 これまで検討から除外してきた地下の断層については、地質構造や重力異常分布などの情報も活用して地下深部の構造を総合的に検討し、長さなどを評価する。その結果、最近の地質時代に地表の断層と一体となって活動していると考えられ、かつ長さが地表より長い断層が地下にある可能性が高い場合は、地下の断層の長さによって地震規模などを評価する、としている。

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