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羊のふんから未利用バイオマス利用に期待の細菌

2010.08.10

 稲ワラなど利用しにくいバイオマスからエタノールなどを作り出すのに役立つと期待される細菌を農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所の研究者が羊のふんから発見した。

 畜産草地研究所の横山浩・主任研究員が米ジョージア大学の研究者と共同で見つけた細菌は、高温(70℃以上)で増殖する特徴を持ち、稲ワラなどに多く含まれるヘミセルロースの成分であるキシランを効率よく分解する。

 ヘミセルロースは稲ワラや牧草などさまざまな植物の繊維を構成する主成分の一つ。これらの繊維主成分を効率よく分解する方法がないことが、稲ワラなど農業廃棄物系のバイオマス利用を遅らせる大きな原因となっている。

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