小惑星「イトカワ」表面の貴重な試料を積んだ小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが6月13日、地球に帰還、オーストラリアで回収できる見通しとなったことを宇宙航空研究開発機構が明らかにした。
同機構によると、オーストラリア政府から16日に着陸許可が届いた。「はやぶさ」は現在、地球に向けて飛行中で、3月27日に重要な軌道修正を行った後、6日にも誘導作業を実施したほか大気圏再突入までに小刻みな誘導作業が予定されている。再突入は日本時間6月13日午後11時ごろ、カプセルの着地場所はウーメラ立入制限区域の予定という。
「はやぶさ」による小惑星イトカワの観測結果は国際的な関心を集め、2006年6月には米科学誌「サイエンス」が特集で紹介している。