世界的に需要が高まっている省エネ型水循環システムの技術開発、運営実証、情報発信を目指し、その拠点となる「ウォータープラザ」を開設することで新エネルギー・産業技術総合開発機構、周南市と関連企業3社が合意し、覚書を取り交わした。
「ウォータープラザ」は周南市徳山中央浄化センター近くに建設され、工場排水処理と下水再利用を統合した造水を行い、国、自治体、企業が連携して持続的な水利用にかかわる処理技術を開発する。日立プラントテクノロジーと東レが建設、日本ゼオンが排水の供給と生産水の受け入れで協力する。
水問題は大きな地球規模の課題になっており、中でも都市の排水処理と再生水利用システムの需要はますます大きくなっている。日本は排水処理に必要な膜技術で世界をリードしており、都市の水再利用が盛んだ。世界的な需要を見込み、今後、運営までを含む水循環システム全体の輸出が期待されているが、そのためには地方公共団体、メーカー、コンサルティング会社、建設会社などの協力が必要とされている。