大学、公的研究機関に所属する45歳以下の基礎研究者を対象とする日本IBM科学賞のことしの受賞者に、単独受賞としては初めてとなる女性を含む、5人の研究者が選ばれた。
各受賞者には、賞金300万円と、副賞の記念メダル、ノートパソコン1台が贈られる。
受賞者と研究業績は次の通り。
- 物理分野:香取秀俊・東京大学大学院助教授、超高精度原子時計を実現する「光格子時計」の開発。
- 化学分野:鈴木俊法・理化学研究所主任研究員、超高速光電子分光法の開発と化学反応ダイナミックスの研究。
- 同:野崎京子・東京大学大学院教授、光学活性高分子の触媒的不斉合成。
- コンピューターサイエンス分野:五十嵐淳・京都大学大学院助教授、オブジェクト指向言語のための型理論。
- エレクトロニクス分野:伊藤公平・慶應義塾大学助教授、IV族同位体エレクトロニクスの提案と推進。