理化学研究所と高輝度光科学研究センターは、X(エクス)線自由電子レーザーのための電子ビーム発生・加速技術を完成させ、試験加速器でレーザー発振に成功した、と22日発表した。
エクス線という短い波長領域の自由電子レーザーは、実現すれば、新薬や新機能性材料などの開発のほか、これまで実用化されていない波長域での光通信技術のブレークスルーをもたらす可能性がある技術として、各国で開発が急がれている。
日本は、第3期科学技術基本計画の中で「国家基幹技術」の一つに指定され、2010年の実現を目指し、研究開発がスタートしている。
今回の成果について、世界を一歩リードしたことを証明した、と同研究所は言っている。