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触って形を変えられる立体映像システム開発

掲載日:2010年8月26日

立体映像を見るだけでなく、手で触って形を変えることもできるシステムを産業技術総合研究所が開発した。

産総研ヒューマンライフテクノロジー研究部門の中村則雄主任研究員が開発したシステムは、位置検出用マーカーを両手それぞれの指に挟んで立体映像に近づけると、実際に押したり引っ張ったりする感覚が得られ、さらに立体像がそれに対応して伸びたりへこんだりする。手術シミュレーターや3次元CAD(コンピューター利用設計システム)による設計デザインへの応用が期待される。

大型のパソコンディスプレーやスマートフォンなどで、複数の指を接触させ、拡大・縮小操作を直感的に行うことができるようになっている。ただし、この技術はタッチパネルが平面のため可能であって、立体映像の場合は難しい。新システムは指先の位置を測定し、指と立体映像との接触と力の相互作用を計算し、その力を提示することで立体映像に触れた感覚を与える。触覚と力覚の錯覚を利用しているのが特徴だ。

また、立体映像は飛び出し感を強調しすぎると目が疲れる原因になりかねないため、立体像には直接、触れず立体映像にかざすだけで指先に手応えを提示する間接的可触化の手法が採られている。

従来のCADによる設計デザインは、マウスやキーボードによる数値入力によって形の情報を入力していた。新しいシステムは、立体映像をろくろのように回転させ感触で確認しながらつぼを造形するなど、デザイナーの感性を重視する創作活動なども支援できるという。

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