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規則正しい食事やはり健康によい証拠

2009年12月3日

規則正しい食事は筋肉の代謝を促し、血糖の上がりすぎを防止することを生理学研究所などの研究チームがマウスを使った研究で明らかにした。

自然科学研究機構・生理学研究所の箕越靖彦教授らは、人工甘味料をマウスに与えたとき、脳内のホルモン「オレキシン」がどのように働くかを調べた。人工甘味料を与えられるとまず脳の視床下部にあるオレキシン細胞が活性化し、オレキシンを分泌する。オレキシンによって筋肉での糖の利用が促進された。

人工甘味料を3日間、決まった時刻に与えるという訓練を施されたマウスは、オレキシン細胞がより活性化することが分かった。また、糖を口から与えた時と直接腹に注入した時の30分後の血糖値を比較したところ、口から糖を与えられたマウスの方が血糖値が低く抑えられることも確かめられた。

これらの結果から、オレキシン細胞の活性化には味覚も大きな役割を果たし、かつ規則正しい食事によって肥満防止など健康にもよい結果が得られることが裏付けられた、と研究チームは言っている。

オレキシンは、1998年に今回の研究の共同研究者でもある柳沢正史・米テキサス大学教授、桜井武・金沢大学教授らの研究グループによって発見され、これまでの研究で摂食活動のほか睡眠をコントロールする役割を果たしていることが分かっている。

今回の成果は、文部科学省科学研究費補助金による研究で得られた。

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