世界保健機関(WHO)の専門家諮問会議は、新型インフルエンザワクチンについて、10歳以上の大人、青少年に対しては1回の接種が妥当とする勧告を発表した。6歳以上10歳未満の子どもたちについてはデータが限られているとした上で、子どもたちへの接種を優先している国はできるだけ多くの子どもたちへの1回の接種も勧めている。
季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンを共に接種することに対する副作用の可能性については、両方あるいは片方を不活化ワクチンを使用する限り、副作用の危険を高めるというデータはない、としている。
また、妊婦に対するワクチン接種については生ワクチン、不活化ワクチンいずれに対する動物実験からも有害とのデータは得られていないことと、妊婦に予想される発症時の危険の大きさを挙げて、妊婦へのワクチン接種の必要をあらためて勧告した。