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聟島のアホウドリ1羽が巣立ち

掲載日:2008年5月20日

19日に巣立ったアホウドリ(5月10日撮影)
19日に巣立ったアホウドリ
(提供:山階鳥類研究所)

小笠原諸島聟島で飼育中のアホウドリ10羽のうち、メス1羽が5月19日朝、巣立ったことを山階鳥類研究所が明らかにした。

アホウドリは、伊豆諸島鳥島と尖閣諸島にしか生息していないため、鳥島の火山活動で繁殖地が破壊されるようなことがあると絶滅の心配がある。聟島のアホウドリは、繁殖地拡大を狙い2月19日、生後40日程度の時に鳥島で捕獲され、350キロ南の聟島までヘリコプターで輸送された。以後、山階鳥類研究所の研究員により人工飼育されすくすくと成長していた。

19日最初に巣立ちしたアホウドリは、最も早く自然繁殖下の巣立ち体重に近づいた個体で、最近は頻繁に羽ばたき練習を行っていたという。山階鳥類研究所のホームページには、このアホウドリがいったん浅瀬に着水した後、海に向けて飛びたつ写真が載っている。

この移住作戦は、山階鳥類研究所が米国魚類野生生物局と環境省の支援を受けて進めている。繁殖地拡大に成功するかどうかは、飛びたったアホウドリが繁殖年齢になり子づくりのため聟島に戻る5年程度後まで分からない。

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