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1号機燃料溶融、格納容器損傷で工程表見直しへ

掲載日:2011年5月15日

15日朝までの新聞、放送の報道によると、福島第一原子力発電所1号機の被害はこれまで東京電力が認めていたものより相当、深刻であることが分かり、東京電力が「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」に示した6-9カ月で安定化するとした工程表は早くも見直しが避けられない状況となった。

報道に共通しているのは、1号機の炉心燃料は溶融(メルトダウン)しており、格納容器も損傷しているため、高濃度の放射能汚染水が原子炉建屋地下に流出、たまっているというものだ。ただし、東京電力のウェブサイト上では15日朝の時点でメルトダウン、格納容器の損傷、原子炉建屋地下の滞留水といういずれの事実も明らかにされていない。

政府・東電統合対策室事務局長の細野豪志・首相補佐官は、15日午前のNHK報道番組で「9カ月で冷温停止にするという期限は守りたいが、格納容器の冠水(水棺)で水位を上げることは難しい。場合によっては汚染水を除染して冷却に再使用するといった大きなサイクルなどを検討する必要もある」と、17日までに「事故収束に向けた道筋」を見直すことを明らかにした。

細野氏はまた、「一部、溶融した燃料が格納容器に流出している可能性はあるが大半の燃料は圧力容器内にある。むしろ圧力容器内の温度が下がっていない3号機の方が心配だ」と語った。

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