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福島第一原発1、2、3号機とも燃料ペレット溶融状態に

掲載日:2011年4月19日

原子力安全・保安院は18日原子力安全委員会に提出した資料の中で、福島第一原子力発電所1、2、3号機では燃料ペレットが溶融していることを明らかにした。

原子力安全・保安院は、事故による燃料の損傷度合いを「燃料損傷」「燃料ペレットの溶融」「メルトダウン」の3段階に定義付けしている。「燃料ペレットの溶融」とは、「燃料集合体で構成される原子炉の炉心の冷却が不十分な状態が続き、あるいは炉心の異常な出力上昇により、炉心温度(燃料温度)が上昇し、燃料が溶融する状態に至ることをいう。この場合は燃料集合体および燃料ペレットが溶融し、燃料集合体の形状は維持されない」状態としている。

さらに損傷が進んだ状態を表す「メルトダウン」については、「燃料集合体の形状が維持できなくなり、溶融物が重力で原子炉の炉心下部へ落ちていく状態をいう。メルトダウンの規模については少量の場合から多量の場合によって原子炉圧力容器や格納容器との反応が異なる。多量の場合は原子炉圧力容器などを貫通することもあり得る」状態と定義しており、1、2、3号機の燃料は「メルトダウン」の状態までは行っていない、との判断を示した。

東京電力は、1号機で約70%、2号機で約30%、3号機で約25%の燃料損傷が起きている、と15日に発表している。これらの数字について原子力安全・保安院は「原子炉の炉水が低下し、燃料が露出して燃料被覆管が損傷することによって、封じ込められていた希ガス、ヨウ素が放出される。希ガス、ヨウ素から放出されるガンマ線の量を観測し、あらかじめ作成した推定曲線を用いて炉心損傷割合を推定したものである。こうした推定方法は、事故発生当初においては一定の合理性を有するものの、現時点では、目安にすぎない」と言っている。

今回の判定の根拠として原子力安全・保安院は、テクネシウム99mやランタン140など半減期が非常に短い放射性物質が検出されていることを挙げている。

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