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1、2号機タービン建屋付近地下水の放射能増加

2011.04.15

 東京電力は14日、福島第一原子力発電所1、2号機タービン建屋付近の地下水(サブドレン)に含まれる放射性物質の分析結果を公表、1週間前に比べ放射能値が大幅に高まっていることを明らかにした。

 13日に採取した地下水に含まれる放射性ヨウ素131の放射能値は1号機で1ミリリットル(立方センチ)あたり400ベクレル、2号機で610ベクレルだった。これは6日に計測された値(1号機72ベクレル、2号機36ベクレル)に比べ1桁高い。

 また放射性セシウム137も1号機で60ベクレル、2号機で9.1ベクレルと、6日の計測値(1号機1.6ベクレル、2号機1.0ベクレル)に比べ1桁ないし1桁近く上昇している。

 1、2、3号機では原子炉を冷温停止の状態にするため、水の注入が続いている。タービン建屋地下や建屋外の坑道(トレンチ)に放射性物質濃度の高い水がたまり続けている状態から、原子炉容器に注入された水が格納容器の外に流出している可能性が高いとみられている。

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