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山中伸弥教授ら日本人3人ノーベル賞有力候補に

掲載日:2010年9月22日

国際情報企業トムソン・ロイターが21日、今年のノーベル物理学、化学、医学生理学、経済学賞の有力候補者21人を発表した。

日本からは山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所長・物質-細胞統合システム拠点教授(医学生理学)、北川進・京都大学物質-細胞統合システム拠点副拠点長・教授(化学)、清滝信宏プリンストン大学教授(経済学)の3人が選ばれた。これまで日本人がノーベル経済学賞を受賞したことはなく、トムソン・ロイターが有力候補者を定期的に発表し始めた2002年以降、経済学賞の有力候補として日本人が選ばれたのも清滝氏が初めて。

山中教授は、人工多能性幹(iPS)細胞を初めて樹立したことで内外に知られ、既に米国ラスカー賞やドイツのコッホ賞など多くの賞を受賞している。昨年度からスタートした最先端研究開発支援プログラム30課題の一つの中心研究者にも選ばれている。

北川教授は、金属と有機物でできたナノレベルの多孔性材料に二酸化炭素(CO2)などの気体を大量に貯蔵することに初めて成功している。科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業ERATO型研究「北川統合細孔プロジェクト」の研究総括も務める。

清滝教授は経済に対しての小さなショックがどのように生産性下落の循環を引き起こすかを示すモデルを構築した業績で、モデルの共同提唱者であるジョン・ムーア英エジンバラ大学教授と共に有力候補者に選ばれた。

トムソン・ロイターは昨年まで117人の有力候補者を選んでおり、このうち15人がノーベル賞を受賞している。有力候補者の選び方は、まず、論文がどのくらい他の研究者によって引用されているかを表す「総被引用数」が多いことに加え、「ハイインパクト論文」(各年、22分野ごとの最も引用されたトップ200論文)の多さが考慮されている。ただし、その年の賞が与えられそうな分野を選んだ上で有力候補者を選ぶ方法を採っているため、実際の受賞は数年遅れる例も多い。

2002年から昨年までで、有力候補者に選ばれた後で死去した戸塚洋二氏を除き8人の日本人研究者が有力候補者に選ばれており、今年選ばれた3人を加え、トムソン・ロイターがノーベル賞受賞の可能性が高いと予測した日本人は12人になったとも言える。

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