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昨年の国内大気中CO2濃度史上最高に

2010.05.13

 気象庁は12日、昨年の国内観測点で観測された大気中二酸化炭素(CO2)濃度の年平均値がいずれも過去最高となった、と発表した。

 気象庁は岩手県大船渡市綾里、東京都小笠原村南鳥島、沖縄県八重山郡与那国島の3地点で、大気中のCO2濃度の観測を続けている。綾里では1987年、南鳥島では93年、与那国島では96年から観測を始めているが、3地点とも観測開始以来、年平均濃度は上昇を続けている。昨年は、綾里389.7ppm、南鳥島388.0ppm、与那国島389.4ppmと、いずれも観測開始以来の最高を記録した。この10年間の3地点の平均値を見ると、年に1.9ppmの割合で増加を続けていることになる。

 大気中のCO2濃度は季節によって変化パターンがあり、毎年、春に高くなる傾向があるが、ことし4月には3観測地点すべてで観測開始以来、月平均値の最高を記録した。

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