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中国・昆明で湖の水質改善プロジェクトに協力

2010.05.10

 水質汚染が深刻な中国昆明市の湖で水質改善システムを作りあげる計画に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が協力することになり、中国国家発展改革委員会、雲南省発展改革委員会と7日、基本協定を結んだ。

 NEDOの委託を受けた日揮が水質改善システムの設計、製作、建設を担当、さらに中国節能投資公司、昆明市に対し施設の運転・維持管理に関する指導にもあたる。実施期間は来年9月末まで。

 急激な経済成長が進む中国では各地で水質汚染が深刻な環境問題となっている。富栄養化によるアオコの発生で取水を停止せざるを得ないといった事態が発生しているが、各省・市の対策は水源に対する水質改善で手一杯なのが実態。今回のプロジェクトは対策が遅れている河川・湖沼に焦点を当て、水質改善システムの構築と、システムを管理運営するノウハウの蓄積を目指す。

 昆明市の?池(てんち)に、1時間300トンの処理能力を持つ水循環システムを2基設置し、オゾンを利用した汚染水の脱臭、脱色処理や、アオコの死がいを取り除き、これら残りかすの資源化といった一連の水質浄化処理を行う。

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