ニュース

日本学士院賞に10人、プレート研究の長谷川氏には恩賜賞も

2017.03.15

 日本学士院は13日、優れた業績を上げた研究者に贈る日本学士院賞に、プレート沈み込み帯のテクトニクスに関する研究で輝かしい成果を残した長谷川昭(はせがわ あきら)東北大学名誉教授(71)ら10人を選んだと発表した。長谷川氏には恩賜賞も贈る。授賞式は6月に東京・上野の日本学士院で開かれる。

 受賞者と研究分野、授賞理由などは次の通り

【恩賜賞・日本学士院賞】

  • 長谷川昭東北大学名誉教授。地震学。「沈み込み帯のテクトニクスに関する地震学的研究」。71歳。群馬県桐生市出身。

【日本学士院賞】

  • 奈良澤由美(ならさわ ゆみ)城西大学現代政策学部准教授。西洋美術史。「南ガリアのキリスト教祭壇:5世紀から12世紀まで」。51歳。長野県松本市出身。
  • 清水展(しみず ひろむ)京都大学東南アジア地域研究研究所教授。社会人類学(文化人類学)。「草の根グローバリゼーションー世界遺産棚田村の文化実践と生活戦略」。65歳。神奈川県横須賀市出身。
  • 髙﨑史彦(たかさき ふみひこ)高エネルギー加速器研究機構名誉教授。高エネルギー物理学。「B中間子系におけるCP対称性の破れの研究」。73歳。栃木県佐野市出身
  • 荒川泰彦(あらかわ やすひこ)東京大学生産技術研究所教授、東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構長、東京大学生産技術研究所光電子融合研究センター長。光電子工学。「量子ドットとその光素子応用に関する研究」。64歳。愛知県名古屋市出身
  • 横堀壽光(よこぼり としみつ)東北大学名誉教授、帝京大学客員教授。材料強度学。「メゾスケール力学に基づく材料の疲労および時間依存型強度学の基礎理論とその実用に関する研究」。65歳。宮城県仙台市出身。
  • 難波成任(なんば しげとう)東京大学大学院農学生命科学研究科教授。植物病理学。「植物病原性細菌ファイトプラズマに関する分子生物学的研究」。65歳。東京都千代田区出身
  • 戸田達史(とだ たつし)神戸大学大学院医学研究科教授。神経内科学。「福山型筋ジストロフィーを含めた糖鎖合成異常症の系統的な解明と新しい糖鎖の研究」。56歳。岐阜県岐阜市出身。
  • 遠藤玉夫(えんどう たまお)東京都健康長寿医療センター研究所副所長。生化学・糖鎖生物学。「福山型筋ジストロフィーを含めた糖鎖合成異常症の系統的な解明と新しい糖鎖の研究」(戸田氏との共同研究)。63歳。千葉県旭市出身。
  • 北村惣一郎(きたむら そういちろう)国立循環器病研究センター名誉総長、循環器病研究振興財団理事長、医薬基盤・健康・栄養研究所プログラムディレクター、日本医療研究開発機構プログラムスーパーバイザー、奈良県立医科大学名誉教授、堺市立病院機構堺市立総合医療センター名誉理事長。医学(心臓外科学)。「心臓外科新領域の開発と普及:小児冠動脈再建手術」。76歳。兵庫県西宮市出身。
恩賜賞・日本学士院賞を受賞する長谷川昭氏(日本学士院提供)
恩賜賞・日本学士院賞を受賞する長谷川昭氏(日本学士院提供)

関連記事

ページトップへ