宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国際宇宙ステーションに食料や実験装置などの物資を届ける無人補給機「こうのとり」6号機を12月9日夜に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げることを決めた。JAXAが7日発表した。
JAXAによると、打ち上げ時間は午後10時26分で、宇宙ステーションへのドッキングは13日の予定。こうのとりは当初、10月1日打ち上げ予定だったが、配管に漏れが見つかり、漏れの箇所を取り外して修理するために延期された。
宇宙ステーションには、日本人宇宙飛行士大西卓哉(おおにし たくや)さんが7月9日から滞在し、老化現象を解明するためのマウスの飼育実験などをしてきたが、10月末には帰還予定だ。このため延期前に期待されていたこうのとりのドッキング作業には携わらないことになった。
こうのとりの機体は全長約10メートル。ステーションに電力を供給する日本製のリチウムイオン電池を収めたバッテリーや食料、飲料水、宇宙ごみを除去する実験装置「エンドマス」などが搭載される。日本製リチウムイオン電池は京都市の電池メーカーが開発し、現在宇宙ステーションで使用されているニッケル水素電池と比べて蓄電力量が3倍以上あるという。
関連リンク
- JAXAプレスリリース「H-IIBロケット6号機による宇宙ステーション補給機『こうのとり』6号機(HTV6)の打上げについて」