米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に設置した折り畳み式の小型居住棟に空気を注入、膨張させて居住空間にする作業を日本時間28日夜から29日未明にかけて実施した。作業は成功し、NASAは今後、安全性や耐久性などを確認する。将来は宇宙飛行士も滞在できる「宇宙ホテル」として使える可能性もあるという。
この新しい発想による小型居住棟は「BEAM」と名付けられた。NASAによると、作業はISSに折り畳まれた状態で設置されたBEAMに約7時間かけて少しずつ空気を注入、最後はたるのような形に膨張させた。宇宙飛行士も入れる小型居住棟になったBEAMは直径約3メートル、長さ約4メートルで、ISSから出入りできる。素材は軽量の合成繊維で、地球から運び出す際は小さく折り畳んだ形にし、宇宙空間で居住用に大きく膨張できるのが特長という。
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- NASAプレスリリース「BEAM Fully Expanded and Pressurized」