一般財団法人「女性科学者に明るい未来をの会」が優れた女性科学者に毎年贈る「猿橋賞」を今年は福島県で発見された首長竜(くびながりゅう)「フタバスズキリュウ」を新種と解明した東京学芸大学の佐藤(さとう)たまき准教授(43)に贈ると18日発表した。
5月28日に贈呈式と受賞記念講演が東京都内で開かれる。
同会は理論物理学者の米沢富美子(よねざわ ふみこ)慶應義塾大学名誉教授が会長を務め、今年は36回目。同会によると、佐藤さんは、首長竜の化石を分類し、系統を詳しく解析した。1968年に見つかったが分類学的な位置付けが不明だったフタバスズキリュウの化石を詳細に調べて2006年に新種と発表した。
首長竜は、恐竜と同時代に海に生息していた爬虫(はちゅう)類で、多くは長い首を持つ。日本では福島県などで化石が見つかっている。
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- 「女性科学者に明るい未来をの会」プレスリリース「36回(2016年)猿橋賞」