阿蘇山の中岳第一火口が、14日午前9時43分に噴火した。気象庁は、同日午前10時10分、阿蘇山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げた。
中岳第一火口からの噴煙は、火口縁から2,000メートルの高さに達し、火口から弾道を描いて飛散する大きな噴石が確認されている。
気象庁は、今後も同程度の噴火が発生し、大きな噴石が火口から1キロメートル以上の範囲に飛散する可能性があるとして、火口から約2キロメートルの範囲では噴石と火砕流に警戒するよう呼びかけている。また風下側では降灰と小さな噴石にも注意してほしい、としている。
国内の火山では、6月30日に噴火警戒レベルを3に引き上げた箱根山が、噴火活動が低下していることなどから、9月11日に噴火警戒レベル3(入山規制)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き下げられた。桜島も9月1日に噴火警戒レベル4(避難準備)から噴火警戒レベル3(入山規制)に引き下げられている。
一方、5月29日に噴火警戒レベル5(避難)に引き上げられた鹿児島県の口永良部島は、島民の避難生活が続いている。
関連リンク
- 気象庁プレスリリース「阿蘇山に火口周辺警報(噴火警戒レベル3〈入山規制〉を発表」
- 気象庁プレスリリース「箱根山の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)へ引き下げ」
- 気象庁プレスリリース「5月29日に発生した口永良部島の爆発的噴火について−口永良部島に噴火警戒レベル5(避難)の特別警報を発表−」