5月29日午前、爆発的噴火を起こした鹿児島県口永良部島の新岳はその後も火山活動が活発な状態が続いている。気象庁は1日、島のヘリポート付近に地震計、太陽電池パネル、データ送信装置を設置するなど、観測を強化している。
気象庁は噴火直後に口永良部島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げた。翌30日には火山噴火予知連絡会拡大幹事会が開かれ、「今後も今回と同程度の規模の噴火の可能性があるため、厳重な警戒が必要」との見解を公表した。噴火の形態については「火山灰に新しいマグマと考えられる溶岩片が含まれることから、マグマ水蒸気噴火と考えられる」としている。
関連リンク
- 2015年5月31日気象庁プレスリリース「口永良部島における地震計の増設について」
- 2015年5月30日気象庁プレスリリース「口永良部島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会拡大幹事会見解」
- 2015年5月29日気象庁プレスリリース「5月29日に発生した口永良部島の爆発的噴火について−口永良部島に噴火警戒レベル5(避難)の特別警報を発表−」