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東京都足立区の小学校雨どい下で高放射線量測定

2011.10.18

 東京都足立区は17日、区内の小学校で1時間当たり3.99マイクロシーベルトの放射線量が測定されたと発表した。

 区の測定は、独自に測定を行った区民から数値の高い地点があるという通報を受けて17日実施された。区民から通報があった地点のうち、1マイクロシーベルト以上が測定されたとされた場所は、公園、学習センター、小学校でいずれも建物の雨どい下という共通点がある。区の測定の結果、4カ所については地上5センチで1時間当たり1マイクロシーベルト未満だったが、区立東渕江小学校のプール機械室雨どい下では、1時間当たり3.99マイクロシーベルトという高い放射線量が測定された。区は、通常、人が立ち入りをする場所ではないとしているが、同日、プール機械室雨どい下に仮囲いをした。

 原子力安全委員会が1年間の積算放射線量を計算する際の考え方は、その場所に1日の3分の1おり、残り3分の2は屋内にいるという条件を設定し、木造家屋内では屋外にいる場合の4割に放射線量が減るとみなしている。この条件の下で、1時間当たりの測定値から、自然に受けている放射線量(全国平均1時間当たり0.05マイクロシーベルト)を引いた量を365日間浴びたと仮定して算出している。この計算法によると、1時間当たり3.99マイクロシーベルトの年間積算放射線量は20.7ミリシーベルトとなる。

 福島第一原子力発電所事故後に政府がとった計画的避難区域設定の考え方は、1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある区域となっている。

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