稲盛財団は24日、ことしの京都賞をジョン・カーン米国立標準技術研究所名誉上級研究員(先端技術部門)、ラシッド・スニヤエフ・ドイツマックス・プランク宇宙物理学研究所長(基礎科学部門)と歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏(思想・芸術部門)に贈ると発表した。
カーン氏は、混合系(アロイ)材料を開発する設計指針の基になるスピノーダル分解理論構築による材料科学と素材産業への貢献が評価された。スニヤエフ氏は、初期宇宙の状態を観測によって解明できることを示した宇宙背景放射揺らぎ理論に提出に加え、高エネルギー天文学の発展にも貢献した。
坂東玉三郎氏は歌舞伎界を背負う立女形として、さらに演劇、映画の世界でも美の創造者として国内外で活躍してきた業績が評価された。
授賞式は11月10日京都市の国立京都国際会館で行われ、受賞者にはそれぞれ賞金5,000万円が贈られる。
(提供:稲盛財団)