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水ビジネスの海外展開目指す「ウォータープラザ」完成

2010.12.15

 世界の水・エネルギー問題の解決と水ビジネスの海外展開を目指す国内初の「ウォータープラザ」が北九州市に完成、14日完成式が行われた。

 ウォータープラザを建設したのは、新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託を受けた「海外水循環ソリューション技術研究組合」(日立プラントテクノロジーと東レが3月に設立)。施設は、国内最大規模の海水淡水化と下水再利用の機能を持ち、省エネ・低環境負荷・低コスト型造水システムの運営実証を行う「デモプラント」と、多様な水処理機器を試験できる「テストベッド」から成る。

 日本は、東京都水道局が3.3%という世界一低い漏水率を達成しているように優れた水システムを持つ。排水処理に必要な膜技術でも世界をリードしており、都市の水再利用が盛んだ。「ウォータープラザ」は、自治体、国、企業が連携し、総合的な水処理技術に関する運営ノウハウを蓄積、研究開発するモデルケースになる、と新エネルギー・産業技術総合開発機構は期待している。

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