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総合科学技術会議が予算編成作業改革で意見募集

2010.05.21

 総合科学技術会議は21日、科学・技術予算編成プロセスを改革する「アクション・プラン」案について、パブリックコメント(一般からの意見募集)を開始した。

 アクション・プランは、2020 年を見据えて策定するもので、政府全体の科学・技術予算編成プロセスを変革するのが狙い。来年度予算のアクション・プラン案では、先行的にグリーン・イノベーションとライフ・イノベーション、さらに競争的研究資金のルール統一化を重要事項と位置づけて取り組んでいくことを打ち出している。

 従来の予算編成プロセスでは、概算要求後に総合科学技術会議で優先度判定を行っていたため、施策の重複や分散化による非効率などが生じていた。グリーン・イノベーションとライフ・イノベーション、競争的資金のルール統一化については、来年度の予算要求前に各省の要求を調整し、生産・品質管理の手法であるPDCAサイクルを徹底する、としている。

 2つのイノベーションについては、大きな目指すべき方向を示し、また競争的資金制度については、個別具体的な改革方策を取り上げた。今後、個別政策を選定し、来年度予算編成で重点化していくことを目指している。

 津村啓介・内閣府政務官は「今回のアクション・プラン案は、これまでの総合科学技術会議の予算編成プロセス改革に向けた動きを総括する内容になっている。取り上げている課題については、足りない部分やそもそも課題の設定が、ある人から見たら適切ではないかもしれない。今後、具体的に個別政策の選定に国民の意見を反映していきたいので、多くの意見を出してほしい」と話している。

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