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グリーン・イノベーションで研究資金配分機関が連携

2010.05.18

 低炭素社会を目指し主要国のファンディング(研究資金配分)機関代表が結集した珍しい国際シンポジウムが17日、都心で開かれ、「グリーン・イノベーションの活動を一層強化していくため国際協力を進める」ことで合意した。

 シンポジウムに参加したのは、主催者の科学技術振興機構、北澤宏一理事長のほか、中国国家自然科学基金委員会、韓国研究財団、フランス国立研究機構、ドイツ研究振興協会、英国工学・物理科学研究会議、スウェーデン・システム・イノベーション開発庁、米国科学財団、メキシコ国家科学技術審議会の幹部たち。

 グリーン・イノベーションに関する研究助成活動について各国の取り組みが報告され、討論の後「低炭素社会を目指すグリーン・イノベーション促進のための国際協力」と題する提言をまとめ、公表した。

 提言は、「グリーン・イノベーションは、科学的発見や技術的発明に基づき低炭素社会を構築するための挑戦で、気候変動問題の解決と社会経済の持続的な発展を両立させる原動力となる」という認識を共有し、「さまざまな関連国際協力に対する支援活動が重要である」ことを確認している。

 また、各ファンディング機関の専門家レベルの協議を行い、ファンディング機関間の国際協力によって解決すべき具体的な課題や方策について検討していくことでも合意した。

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