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「科学と社会をつなぐ」サイエンスアゴラ、26日からオンライン先行開催

2023.10.24

 科学技術と社会をつなぐ国内最大級のイベント「サイエンスアゴラ2023」が26日、オンラインで開幕する。主催は科学技術振興機構(JST)。28日までの3日間にわたり、社会の課題解決を探るなど、計23の企画を実施する。来月18、19両日の東京・お台場での実地開催に先立ち、同17日の「前夜祭」では注目点をオンラインで紹介する。

体験と対話を通じ、未来の科学技術を身近に。約150企画が集結する「サイエンスアゴラ2023」。イラストは(C)Alessandro Bioletti/世界が広がる学問図鑑(Gakken)
体験と対話を通じ、未来の科学技術を身近に。約150企画が集結する「サイエンスアゴラ2023」。イラストは(C)Alessandro Bioletti/世界が広がる学問図鑑(Gakken)

 サイエンスアゴラは、未来社会のあり方を市民や科学者、政策立案者らが共に考え、知を紡ぐイベントとして2006年から開催。18回目の今年も対話を重視し、未来の科学技術を身近に感じる企画を幅広く公募。約150の企画が実施される。年代を問わず楽しめるものを目指し、分野は自然科学のみならず人文・社会科学にもまたがる。一部の実費負担を除き参加は無料。

 今月26~28日のオンライン開催では環境や健康、食料、IT(情報技術)といった分野の課題解決に向けた取り組みを探るセッションなどを実施。それぞれ60分の本編と、参加者を交えた30分の対話を合わせ、計90分で構成する。参加は特設サイトからの事前登録制となっている。

 来月18、19日の会場は東京都江東区青海(あおみ)のテレコムセンタービル。自然や社会、スポーツ、芸術、レジャー、エンターテインメントと科学技術の関係を深掘りするセッション、ワークショップ、体験ブースなど、多彩な企画が盛り込まれる。来場は特設サイトからの事前登録が推奨されている。一部企画への参加にはそれぞれの事前登録も必要となる。

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 「サイエンスアゴラ2023推進委員会」(委員長=塩崎正晴JST理事)が選んだ注目企画のうち、オンライン開催は次の通り。丸カッコ内は開催日時、内容説明に続く末尾は出展者名。

◎超早期に病気を予測・予防できたら、私たちの生活はどう変わると思う?(26日午後2時半)
 「ムーンショット目標2は『2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会』を目指しています。2050年に活躍している皆さんとともに、未来の社会に向けた期待や懸念を想像します。」=JSTムーンショット型研究開発事業部ムーンショット目標2

◎あなたの人格をAIで再現できるとしたらどう思う?法的規制は必要?(27日午後5時半)
 「人間の性格や口調を学習し、再現する『人格再現AI』。この技術と日常を共にする未来はそう遠くはない。来るべきその時、我々はどのように受け入れ、活用していくべきなのか。法的視点からアプローチしてみよう!」=もん☆ぱるなす

◎おうちではじめるSDGs!作ってわかる!プラスチック(28日午後1時)
 「液体のりや豆乳からおうちでプラスチックを作ることができます。使い終わって土に埋めると、微生物が分解しちゃう!プラスチックの正体とは?!どうしてべんり?どうして問題?みんなで作って、お話ししましょう!」=大阪市立科学館ボランティアSCIENCE de DOYA

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