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学生実験で火災「指導と防止措置怠る」都立大准教授を諭旨解雇

2022.12.08

 東京都立大学は、学生指導と事故防止措置を怠ったとして、理学部の男性准教授(54)を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。准教授の不在時に学生が実験の作業を誤り、火災が発生していた。

東京都立大学南大沢キャンパス=八王子市

 処分は7日付。発表によると、昨年12月4日正午頃、同大南大沢キャンパス(八王子市)8号館で、学生が1人で発火性のある試薬を使った実験を行い、誤った手順で後処理を行ったため試薬が廃液タンクの上に落ち、そこから出火し火災が発生した。学生の直属の指導教員である准教授は、日頃から学生に適切な指導、助言をせず、事故発生時には、実験室の誰にも声を掛けないまま昼食のため自宅に戻るなどしており、事故防止の措置を講じてこなかったとした。

 また理学部の男性教授(60)を戒告とした。研究室の主宰者として、准教授や学生を適切に指導監督し、事故防止の体制を整備する必要があったが、対策が十分でなく事故を発生させたという。

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