ルーマニアで開かれた今年の国際数学オリンピックで、日本代表の高校生6人全員がメダルを獲得し、内訳は金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル2個だった。文部科学省が13日発表した。
獲得者は、金メダルが灘高等学校(兵庫県)3年の黒田直樹(くろだ なおき)さん(18)。銀メダルが開成高等学校(東京都)3年の新居智将(あらい ともちか)さん(17)と筑波大学付属駒場高等学校(東京都)3年の清原大慈(きよはら だいし)さん(17)と洛南高等学校(京都府)1年の馬杉和貴(ますぎ かずき)さん(16)の3人。銅メダルが愛知県立明和高等学校3年の西川寛人(にしかわ ひろと)さん(17)と広島大学付属高等学校1年の渡辺直希(わたなべ なおき)さん(15)の2人だった。昨年の大会でも黒田さんは金、清原さんは銅を獲得していた。国別順位では13位だった。
国際数学オリンピックは、世界の高校生が数学の難問を解いて競い、成績優秀者には成績に応じて金銀銅のメダルが授与される。日本は1990年に中国・北京で開かれた第31回大会から参加している。当初は個人の寄付により派遣事業が行われていたが、その後個人と企業の寄付を基金として数学オリンピック財団が設立されて国内の数学オリンピックの開催事業や国際オリンピックへの派遣事業などを運営している。
今大会は59回目で7月3日からルーマニアのクルジュ・ナポカで開かれ、世界の107の国と地域から594人が参加した。来年はイギリスで、2023年には日本で開かれる。
関連リンク
- 文部科学省プレスリリース「国際数学オリンピック参加生徒の成績について」