政府は19日午後2時29分、日本版の衛星利用測位システム(GPS)の構築を目指す準天頂衛星「みちびき3号機」を鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット35号機で打ち上げた。衛星は順調に予定軌道に投入されて打ち上げは成功した。打ち上げ作業は三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が担当した。
みちびき3号機の打ち上げは当初11日を予定していたが、天候不順で1日延び、12日にロケットの推進系の不具合が判明して19日に延期された。
みちびき3号機は、カーナビゲーションやスマートフォンなど、日常生活に広く活用されているGPSの精度向上を目指す3基目の衛星。赤道上空の高度約3万6,000キロの静止軌道に投入された。
政府は10月に4号機を打ち上げる予定。国内衛星4基体制となり、米国のGPS衛星と合わせて正確な位置情報の提供や災害が起きた際の被災者の状況確認などに役立つと期待されている。
(参照;2017年8月14日ニュース「みちびき3号機」の打ち上げ延期 H2Aロケットの推進系統の不具合で・同年8月9日ニュース「GPS精度向上目指し『みちびき3号機』を打ち上げへ 10月には4基体制」)
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