新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、イノベーションによるロボットビジネス創出を担う人材育成を目的に大阪工業大学内に「ロボットサービス・ビジネススクール」を年内に開設する。新しい試みとなるこのビジネススクールは、来春以降は同大学内(梅田キャンパス)「ロボティクス&デザインセンター」(来年4月開設)を拠点とし、ロボットでイノベーションを起こすために必要なテクノロジー、デザイン、ビジネスに関する知識、情報などを一体的に教育できる場を提供する、という。
政府は2015年2月に「日本経済再生本部」(本部長・安倍首相 )で決定した「ロボット新戦略」で、製造分野のロボット市場規模を20年までに現在の2倍となる1.2兆円に、またサービス分野を中心にした非製造分野の市場も同様20倍の1.2兆円に拡大する数値目標を定めている。この中でも特にサービス分野では、ロボットビジネスの新規立ち上げなどによる市場拡大が求められていたが、人材不足に加えて人材育成機関と企業との連携不足も指摘されていた。
こうした実態、課題を受けてNEDOは、次世代のロボット工学分野で先駆的試みを実践してきた大阪工業大学を拠点にイノベーションによるロボットビジネス創出を目指した人材育成事業を開始することを決めたという。
関連リンク
- NEDOプレスリリース「日本初の『ロボットサービス・ビジネススクール』を開設へ」