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津波観測を385カ所に増加 気象庁28日から運用

2016.07.25

 気象庁は津波の検知をより早くするために、全国の津波観測点を28日から現在の229地点から385地点に増やす。気象庁はこれにより、津波検知が最大20分早くなり、津波の規模などもより正確に情報提供できるようになるとしている。

 気象庁によると、28日から現在の津波観測点に、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が北海道沖から千葉県房総沖の海底に設置した「日本海溝海底地震津波観測網」の海底津波計125地点と、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)が紀伊半島沖の海底に設置し運用が4月から同研究所に移管されていた海底津波計31地点を新たに加える。

 新たに加えられる156の津波観測点はいずれも太平洋側だが、これまでの観測点は日本海側などにも設置されている。今回観測点を増やすことで津波観測網は日本列島をほぼ取り囲む形になる。

 計385地点になる新たな津波観測網の観測機器種別内訳は沿岸の津波観測計が173地点、GPS波浪計が18地点、海底に設置された津波計が194地点。

 防災科学技術研究所と海洋研究開発機構は、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生後、太平洋沖の海底に津波計を設置して津波観測網の整備を進めていた。

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